いつしか










深海のように   闇は充ち





肌さえも透けてゆくような  月光をひとつ吸い込み  ゆるりと  瞬きをする













立ちあがれ   遠き日に置き忘れてきた愛するものたち










ささめきあい  今再び  共に  夜を渡ろう




















憂うべきは何もない  白霧の海を蹴上げて駈ける












さあ  貴方も













































憶えているでしょう?






DOLL:夜来 −Yarai−
石粉粘土 油彩仕上げ 68cm
2010/02 制作